今週の一言　第十二回　テーマは人生

 

吉川英治（作家）

「晴れた日は晴れを愛し、雨の日は雨を愛す。

楽しみあるところに楽しみ、

楽しみなきところに楽しむ。」

 

「あたたかい心で

　人のなかに住め。

　人のあたたかさは、

　自分の心が

あたたかでいなければ

　分かる筈(はず)もない。」『宮本武蔵』（講談社）

（学歴は小学校中退。年齢を偽って働き、職も転々とする。３２歳『剣難女難』で吉川英治名で文壇デビュー。同じく叩き上げ作家の山本周五郎が生の陰に光を当てる作家であったのに対し、吉川の作品は明るくテンポもよい。スケールの大きさは司馬遼太郎に並ぶ。理屈っぽくなく庶民的だ。自分の心があたたかくなければ人のあたたかさはわからない。あたたかい心で人のなかに住める人になろう）

（いずれも『心に「ガツンと」刺さる！ホンネの金言１２４０』。（西東社）より引用。）

テーマは人生。深く考えさせられる言葉だ。なんか、ほっこりする文章だ。