今週の一言 第二十二回 テーマは前回に引き続き経営 経営としては最終回
2024/05/28
『世界は経営でできている』岩尾俊兵 著 (講談社現代新書)より引用。前回の続き
「本書の主張は極端だが単純明快だ。
①本当は誰もが人生を経営しているのにそれに気付く人は少ない。
②誤った経営概念によって人生に不条理と不合理がもたらされ続けている。
③誰もが本来の経営概念に立ち返らないと個人も社会も豊かになれない。
サルと比較すれば分かるように、人間が人間として生きるためには経営が必要だ。
サルは道具を上手に使う。ブロックを積み上げて高いところのエサをとることもできる。太めの木の枝を地面に立てて飛びつき、跳躍力を大幅に増して遠くまで移動する曲芸もこなす。人間よりも得意なことは沢山ある。
だが、サルは他者と協力するのは苦手だ。
サルは他のサルにエサを分け合う約束をして共同体を創ることはできない。一匹のサルが別のサルの背に乗って高所のエサを手に入れると、次からサルたちは互いに背に乗ろうと延々と喧嘩を続ける。
我々人間はこうした状況を滑稽だと思う。
お互いに交代で背に乗せ合えばいいのにと笑うだろう。もっといえば、農耕によってエサは栽培できるし、狩猟・漁労によってエサをより楽に獲得する方法だって人間ならいくらでも見つかるのにと、サルを憐れむ。
しかし、一歩引いてみれば、経営を忘れた人間はサルの群れと大差はない。人間が人間として生きられるのは価値創造ゆえだ。
人間とは、価値創造によって共同体全体の幸せを実現する、「経営人」なのである。」
以上でこの本からの引用を終わる。経営は価値創造を伴ったとき、本当の経営になる。これをこの本の教訓としよう。この本から学ぶことは多い。今回で経営については最終回。次回からはまた別のテーマで今週の一言を続ける。
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