今週の一言 第十六回 テーマは想像力
2023/10/27
今週の一言 第十六回 テーマは想像力
『池上彰が大切にしている タテの想像力とヨコの想像力』池上彰 著(講談社α新書)
(2023年8月21日第一刷発行)より引用。
「私は「想像力が世界を救う」という言葉が好きです。
誰しも、家族や友人、恋人など、大切な人の気持ちを想像することがあるでしょう。大切な人を喜ばせたい、助けたいといったとき、あなたはどうすれば相手に喜んでもらえるか、どうすれば助けられるかなど、など、懸命に想像をめぐらせた上で行動に移すはずです。
そうした「想像力」を、もっと大きく、いろいろなことに使ってみませんか。それは逆に言うと、世の中で解決を求められている多くの問題は、想像力の欠如によるものと言えるからです。
以前私は、ある大学の経済学部に入学した新入生に向けて、こう話しました。これは大学生に限らず、あらゆる世代の人に伝えたいことです。
「有名な経済学者の言葉に『クールヘッド(冷静な頭脳)とウォームハート(暖かい心)』という表現があります。(中略)私なりに助言するなら、冷静に分析する一方で、人間の幸せな暮らしを実現することにも思いをめぐらせてほしいということです。なぜなら、人間の営みや心理を理解していなければ、現実からかけ離れた分析になってしまう危険性があるからです。
そこで新入生に大事なアドバイスがあります。それは想像力を鍛えることです。たとえば膨大なデータの背景にはどのような事情があるのか。そこにはどんな人々が暮らしているのか。人間への洞察力を磨いていってほしいと思います。」と。
この「クールヘッドとウォームハート」は、経済学者だけでなく、あらゆる人に必要なものだと言えます。
人工知能(AI)が優秀な「クールヘッド」なら、人間の強みこそが「ウォームハート」であり、その根底にある「想像力」であるからです。
画像や文章、音声、コンピューター用のプログラムなどのさまざまなものを生成することのできる「生成AI」の時代が、本格的に幕を開けました。この流れは止められません。これまでの常識を超えるAIに私たちが対峙し、使い倒そうとするとき、大きな力となるのも、想像力なのです。
私たちの仕事にも、「想像力」の重要性はどんどん高まっています。ものやサービスが、個々の需要に合わせ多様化する世界で、想像力をどこまで働かせられるかがビジネスの決めてとなってきています。」
想像力についての大変興味深い話しだ。ここからが面白いところなので、次回 今週の一言第十七回 に続く。
----------------------------------------------------------------------
川路学習教室
〒399-2431
長野県飯田市川路848-1
電話番号 : 090-3217-4808
FAX番号 : 0265-49-5512
飯田市で小学生の学習指導を実施
飯田市で中学生の学習向上を図る
高校生の受験対策は飯田市で
----------------------------------------------------------------------