今週の一言 第三十一回 テーマは前回に引き続き人類学生きづらさの「そもそも」を問う
2025/05/20
『ひっくり返す人類学』生きづらさの「そもそも」を問う 奥野克巳 著 ちくまプリマー新書 より引用
「ブナンとは、ボルネオ島に住む狩猟採集民および狩猟採集民に与えられた民族の総称です。今もなお狩猟採集だけに頼って暮らしている人たちがいるということに、私は大いに興味をそそられたのでした。農耕以前の段階の。人類の古い生業である狩猟採集を参与観察して、人々の暮らしを見てみたいと思うようになったのです。そこに、人間の原初の暮らしがあるのではないかと想像したのです。
その後、2000年代の半ばに、当時勤めていた大学から研究休暇をもらって、1年間にわたってブナンのフィールドワークを実施することにしました。くわしいことはのちのちお話ししていきますが、その後も2024年の春に至るまで、コロナ禍の2年半の中断を挟んで、年2回ずつ、2週間から一ヶ月ほどのフィールドワークを繰り返してきています。2024年で、フィールドワークを始めてから19年目になります。
フィールドワークでは、狩猟について行って森の中を歩き回り、夜中には地べたに寝たりもしました。時には道に迷ったこともあります。ブナンのハンターたちがヒゲイノシシやシカやサルなどの獲物を捕まえて、狩猟キャンプにそれらを持ち帰り、共同体の中で肉を分配するまでの詳細を記述し、分析しました。狩猟に出かけていないあいだにも、神話や民話、人々の日常の語りに耳を傾けて、狩猟採集民ブナンの考えややり方を探ったのです。
でも最近ではフィールドワークに行ってもほとんどノートは取りません。小屋で寝っ転がって人々の話を聞いているほうが、一生懸命にノートや録音をとるよりも、ブナンの考えていることや、やっていることがよく理解できるように思えるからです。フィールドワークの手法も、長くやっていると変わっていくものなのです。」
ここからが主題である『ひっくり返す人類学』とは何か?に話しが展開されていく。次回 今週の一言 第三十二回 へと続く。引用はまだまだ終わらない。
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