今週の一言 第三十回 テーマは前回に引き続き人類学
2025/05/11
『ひっくり返す人類学』 生きづらさの「そもそも」を問う 奥野克巳 著 ちくまプリマー新書 より引用 前回の 今週の一言 第二十九回で『ひっくり返す人類学』の題名のもとになった「ひっくり返す」とはどういう意味なのかを本書より引用し、紹介したい。そもそも人類学とはどのように始まったのか。
「国家間の戦争というのはいつの時代にもあります。今から100年以上前にもヨーロッパで大規模な戦争がありました。1914年から1918年にかけては、ドイツ、オーストリア、オスマン帝国などと、イギリス、フランス、ロシアなどのあいだで、第一次世界大戦が勃発し、850万人のヨーロッパ人の命が奪われたとされます。
フランスの詩人ポール・ヴァレリーが評論「精神の危機」の中で、ヨーロッパは戦争を止めることができなかったし、ヨーロッパ人が築き上げてきた知は無力であると唱えたのもこの時代です。世界の中心のようにふるまい、様々な富や知識を蓄えてきたヨーロッパ諸国でしたが、大規模な戦争によって人々は精神的・物質的な危機に陥り、生きづらさを感じ始めたのです。
そしてちょうどその頃、ヨーロッパ内部に閉じているだけでは不十分であると考え、ヨーロッパ以外の世界に赴いて、そこで暮らしながら人間の生き方を探ろうとしたのが、本書が基盤とする人類学でした。人類学という学問は、戦争という負の歴史とともに発展してきました。」
このあと、なぜ「ひっくり返す」人類学なのかが次第に分かってくる。それはまた次回に続く。
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